11月, 2018年

常同行動とは?その行動の理由と治療法について

2018-11-06

常同行動って知っていますか!?

みなさんは常同行動という言葉、ご存知でしょうか。

常同行動とは、一見すると目的もなく同じ動きを繰り返す行動のことです。幼児期に初めて症状が現れ、個人差はありますが、成長とともになくなることもあります。その行動自体が問題とみなされることはありませんが、社旗生活上著しい問題につながる場合には、医学的な対処が必要になります。(出典:柳沢プログラム 11月号より)

常同行動とは、同じ動きを繰り返す行動のことなんですね。

具体的には、
・手をひらひらさせる・ぐるぐる回転する・同じところをうろうろする・体を揺らす
といったような行動を繰り返すことです。教室に通われているお子様にも、常同行動をしている子がいます。

 

何故、常同行動をするのか?

常同行動をしてしまう子供たちは、何故一見意味のないように見える行動を繰り返してしまうのでしょうか。
その理由は大きく分けて3つに分類されます。

 

①要求を訴えている


常同行動をしてしまう理由の一つとして、何か要求を訴えているということが挙げられます。お腹がすいたり、部屋の温度が暑かったりといったことを常同行動によって表しているのかもしれません。
何か不満や不快感を抱えていることが原因で常同行動を起こしてしまう、ということです。

 

②精神的な安定を求めている

精神的な安定を求めているがゆえに、常同行動をしてしまうということが考えられます。障がいを抱えている子どもは、五感の中で特定の感覚が敏感であることが少なくありません。例えば、一般の人には気にならない音でも、子どもによっては大きなストレスになり不安を感じてしまう場合があります。その結果、不安や刺激を遮断する意味も含めて、常同行動を起こしてしまう場合があります。

 

③刺激を求めている

刺激に対する感覚が敏感な子どもは、刺激が少ない場合に、大きな刺激を求めようとすることがあります。そのために常同行動を起こしてしまうと考えられます。例えば、しーんと静まり返った場所で何もせずじっとしているのは、障がいの有無に関わらず、苦手な人が多いかもしれません。

 

常同行動の治療法は?

では、常同行動にはどんな治療法があるのでしょうか。

①行動療法

心理療法のひとつで、学習理論に基づき、さまざまな技法を用いて適切な行動にしていく療法。根本的な解決を目指す。

②薬物療法

薬を投与し、一時的に自傷行為や常同行動を軽減する対処療法。根本的な解決にはならない。

 

家庭でできることは何か?

①行動の置き換え

問題のある行動を、害を及ぼさない自然な行動に置き換えることです。
例)机をたたく→楽器(タンバリンなど)に置き換えてみる

②行動の指示

自分が何をしたらいいのか分からずに、常同行動をしている時には、次に行う行動を指示してあげる。
例)手をひらひらさせていたら、「じゃんけんをしよう」などと指示を出す。

③行動の制御

場所を分けることで、行動の制御の仕方を覚えてもらう
例)教室の中で大声をだしてしまうなら、「教室の外ならいいよ」。

 

まとめ

子どもは目的もなく、行動をしているわけではありません。その行動の裏には、どんな背景があるのか、周囲の人たちが慮ることが大切です。それが、常同行動の改善につながっていきます。

 

 

 

 

 

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