【感覚過敏】
と【感覚鈍麻】
こんにちは!😊
こどもプラス川越 新河岸教室です🎎✨
日中は、春の陽気を感じられるようになりましたね🌞
夕方以降との気温差に気を付けて、毎日元気に
過ごしましょう!
今回は、【感覚過敏】と【感覚鈍麻】の話をします。
私たちに馴染みのある感覚として、
「視覚」「聴覚」「臭覚」「味覚」「触覚」があり、
その他にも「前庭覚」などがあることは、以前にも
お話しました。
(2022年9月の脳のひろばをご覧ください!)
感覚過敏とは?
例えば、辛い物を「美味しい」と感じる人、
全く食べられない人
大音量の音楽でテンションが上がる人、
「うるさい」と感じる人…
この感覚の違いを「感覚特性」というのですが、
感覚特性が人と極端に異なり、
過剰に気になってしまうことを「感覚過敏」、
極端に鈍いことを「感覚鈍麻」といいます🤔
「感覚過敏」「感覚鈍麻」は病名ではなく、
単なる感じ方の特性を表す言葉です。
原因は様々で、分かっていないことも多いのですが
特に「感覚過敏」はASD
(自閉スペクトラム障・アスペルガー症候群・
広汎性発達障害)
のお子さまに多く、ASD全体の
15~100%にみられるといわれています😯
どのような支援が有効?
先ほどもお伝えした通り、この「感覚過敏」病気では
ありませんが、生活(特に集団生活)に支障をきたして
しまうことがあります。
高知大学医学部寄附講座
児童青年期精神医学特任教授の高橋英俊氏の
2018年の論文では、
自閉スペクトラム症の感覚の特徴に対する支援の例
として、「普段から情動の安定化を図る」ことや、
「感覚の特徴を周囲の人に正しく理解してもらう」
などを挙げています。
周囲の大人が感覚特性を理解し、
お子さんがストレスを感じることなく、
楽しく過ごせるようサポートするのが効果的
ということです👩👧👦👨👧👦
また、「感覚統合のアプローチ」
も有効だとされています。
感覚統合とは、例えば「触覚」と「前庭覚」など、
複数の感覚を組み合わせてアプローチする支援方法です。
感覚過敏・感覚鈍麻以外にも、
発達障害の様々な症状に効果がある
と期待されています!
学習の遅れがみられるお子さんに対し、
前庭覚(バランス感覚など)、固有覚(力加減など)
そして視覚の統合を目的として支援を行ったところ、
運動課題への取り組みが積極的になり
学校での学習もこれと並行するように改善された、
という事例もあります🤗✨
柳沢運動プログラム(運動遊び)で
得られる効果
柳沢運動プログラムは、「運動」でありながら、
感覚にも様々な刺激を与えるように工夫された
プログラムです。
教室では、お子さま一人一人の身体的特徴を
正しく理解し、無理なく楽しめる工夫をしながら
運動遊びを行っています!⛹️♀️🏃♂️🤸
先ほど自閉スペクトラム症の感覚の特徴に対する
支援の例として挙げた、
「普段から情動の安定化を図る」
「感覚の特徴を周囲の人に正しく理解してもらう」
などと共通する部分も多く、
感覚過敏・感覚鈍麻の傾向があるお子さんも
安心して取り組める内容となっています!
さらに詳しい解説や、柳沢運動プログラムについては
こちらの画像もぜひご覧ください!
画像👈
~学習時などに
姿勢を保てないお子さん~
こんにちは😄
こどもプラス川越 新河岸教室です
今月は 姿勢🧎 のお話です。
〇姿勢を保てないのはどうして?
ごく一部の場合をのぞくと、日本の小学生の多くは
学校にいる時間の多くを
「座った姿勢を保ちながら学習する」こと
に費やします。
ところが、発達障害のお子さんにとって、
「姿勢を保つ」ことは、とても大変だと
いわれています😥
なぜ発達障害のお子さん達は、姿勢保持が
苦手なのでしょうか?
一般的に考えられているのは、
体幹の筋力・筋出力不足です💪
つまり、「体をまっすぐに保つための力がない」
ということなのですが、さらに具体的に言うと、
「姿勢を保つために必要とされる、
ちょうど良い力を持続して発揮する
のが苦手」なのです。
例えば、仮に姿勢を保つのに十分な体幹の筋力が
あったとしても、
30%や50%の力で使うことができなかったり、
常に100%の力しか発揮できなかったら、
一時的に良い姿勢を取れたとしても、
すぐに疲れてしまいます💦
実際に姿勢保持が苦手なお子さんの中には、
力が入らずふにゃふにゃというお子さんもいますが、
逆に腹筋や背筋などの体幹筋が
必要以上に緊張していて硬いというお子さんも
多くいます。
この、
力を出し過ぎずに持続的に保持する
(それも無意識に)
というのが、姿勢保持の難しいところですね🤔
正しい姿勢保持には、「まっすぐ座りなさい」と
口頭で指示をするよりも、
そのような姿勢が自然に保てる状態になるよう、
脳や身体を誘導してあげることが
大切なのです!
「筋力発揮」だけでなく「感覚」も重要
さらに発達障害のお子さんは、
筋肉・筋出力の問題だけでなく、
脳機能の特性によってバランス感覚や
平均感覚が鈍いことも報告されています。
お子さんに良い姿勢を保持してもらうためには、
口頭指示だけでも、筋力をつけるための運動だけでも
十分とは言えず、筋肉や脳、感覚などに
総合的にアプローチする必要が
あるのです🧠💪🤸
柳澤運動プログラム(運動遊び)
で得られる効果
教室では、「柳沢運動プログラム」を
取り入れて、
お子さんが楽しみながら取り組める運動遊びを
行っています。
「運動」でありながら「感覚」にも様々な刺激を
与えるように工夫されたプログラムです☝️
当プログラムの開発者である柳沢秋孝教授は、
脳活動を研究し、幼児期の運動遊びが
脳の前頭前野に好影響をもたらすことを
実証しています。
また、柳沢教授は脳科学的な結果を追い求める
だけでなく、
「子どもが自ら進んで行いたくなるように
プログラムを実施することが、一番大切な部分」と
述べています。
柳沢運動プログラムは、
遊びながら運動することで基本的な身体能力が
習得できるだけでなく、
発達障害などの子には認識しづらい
固有覚・前庭覚・触覚などがバランスよく鍛えられ、
上手に体を動かせるようになる
非常に優れた運動プログラムです🤗
新河岸教室の子どもたちも、
毎日達成感を味わいながら運動遊びを楽しんで
います!🤸🏃♂️⛹️♀️
今回の記事のさらに詳しい解説や、
柳沢運動プログラムについては下の画像を
ぜひご覧ください!
画像👈