脳のひろば 2024年9月号

運動神経とは何か?

 

こんにちは。

こどもプラス川越 新河岸教室です🎑

 

今回は「運動神経」の話をします。
「運動神経が良い」とは、一体どういう状態なのでしょうか?

 

私達がふだん何気なく行なっている「歩く」、「しゃべる」といった動作を引き起こすためには、筋肉を動かす必要があります。私達の体には約400個の筋肉があると言われており、それらひとつひとつを動かすためには脳からの指令が必要です。そして、この脳から筋肉への指令の通り道のことを「運動神経」と言います。例えば手を伸ばしてコップを掴む指令は、脳から運動神経を通して腕や手を動かす筋肉へと伝えられ、スムーズな動きを生み出しているということです🤸‍♂️

 

つまり「運動神経が良い」状態とは、状況に応じて体をスムーズに動かす能力、すなわち「身のこなしが良い」状態のことを指しています。

 

 


 

 

運動神経は10歳までに完成する?

 

 

それでは、この運動神経はいつ頃までに発達し、完成していくのでしょうか。

 

人が生まれてから成人(20歳)するまでの、身長や体重、神経、生殖器、リンパ組織などの成長をグラフで表した「スキャモンの生育曲線」というものがあります。このグラフにおいて、運動神経の回路がどんどん増えていくのは10歳あるいは12歳頃までです。そして立花(2006)は、一生の中で最も運動神経が発達し、運動能力が急速に向上するこの時期を「ゴールデンエイジ」と呼んでいます。

 

もちろん運動能力を伸ばすためには、この時期に運動をたくさんすることが大切です。いろいろな競技や遊びに触れることも重要だと考えられています。なぜなら、運動神経はさまざまな体の動きを通して発達することに加えて、特定の競技だけをしているとケガのリスクも増えることが分かっているからです。実際に一流のトップアスリート達は、子どもの頃から特定の競技だけではなく、いろいろな競技や遊びに触れている選手が多いと言われています。運動神経の発達に関しては、運動の量だけではなくその種類にも注目してみましょう。

 

 


 

 

10歳以降に運動神経を発達させるためには

 

 

神経系の発達は生まれてから成長し、小学校・中学年頃には約80%、12歳までにそのほとんどが完成します。しかしそれ以降に全く変化がないわけではありません。

 

神経には可塑性という機能があり、繰り返し動作を練習することで神経回路の繋ぎ方が変わることや、ゴールデンエイジ後も筋肉や筋力は成長を続けることが分かっています。もちろん子どもの頃と違い神経の変化が少ないので、運動能力の向上には時間がかかることに注意は必要です⌚

 

しかし、10歳以降でも正しい動きを反復することで神経と筋肉の繋がりが強化され、動きの正確さやパワー、スピードが成長していくことは覚えておきましょう。ゴールデンエイジを過ぎた後も、根気強く運動を続けていくことが大切だと言えますね。

 


 

 

柳沢運動プログラムを取り入れるメリット

 

 

子どもの運動神経の発達には、まず運動の量を確保すること、そしていろいろな種類の競技や遊びを経験することが大切であることをお話ししました⚽

 

しかし、子どもは楽しそうなことや興味のあることには熱中しますが、つまらないと感じればすぐにやめてしまうということを経験したことがあるのではないでしょうか?そのため、運動を続けるには飽きずに楽しむことが何より大切だと言えます。

 

柳沢運動プログラムには、動く・跳ぶ・止まるといった全身をくまなく使った運動遊びが満載であり、運動の種類も豊富です。つまり、子どもの運動能力や興味に合わせてプログラムを取り入れられることが一つのメリットです。そして、何より「子ども達が楽しく続けられること」を大切にしています。療育の中に当プログラムを取り入れ、楽しく子どもの運動神経を発達させていきましょう。

 

 


 

 

柳沢運動プログラムの効果

 

 

教室で採用している運動遊び

『柳沢運動プログラム』は、

頭からお尻、そして手や足の先まで

全身を余すところなく使った動きで構成されています🤸

 

たとえ小さな成功でも、

運動を通して経験した確実な進歩は

「自己肯定感」の獲得につながります。

「柳沢運動プログラム」は、

運動の発達を促すだけでなく、

お子さんの「自己肯定感」を高めることにつながる

運動遊びなのです!

 

 

 

 

 

今回のお話の、さらに詳しい解説や

柳沢運動プログラムについては

こちらの画像からもご覧いただけます🤗

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