じっとしていられないお子さんへの支援
こんにちは。
こどもプラス川越 新河岸教室です👹
今回は『じっとしていられないお子さん』について原因や支援方法をお話したいと思います。
じっとしていられない・座っていられない・話を聞くことができない・すぐ立ち上がってうろうろしてしまう、などの特徴を持つお子さんの原因として考えられる状態は、ADHD(注意欠如多動性障がい)があります。ADHDの特性としては、作業が不正確、話し中に別のものに気を取られてしまうなど不注意さがあります。また体を絶えず動かしたり、授業中に走り回ったりする多動症・衝動性の症状があります。
身体的な要因として、上半身の筋肉、お腹や背中の筋肉が少ないことも原因である場合があります。筋肉が少ない場合はどうしても同じ姿勢を保つ際に疲労感が強くなり、寝そべったり、壁に寄りかかったりしてしまいがちになります。
また睡眠障がいが原因となる場合もあり、覚醒状態が低い可能性が挙げられます。常に眠たく感じ、脳が起きている状態とならないため、眠らないように体を動かすことで覚醒状態を保とうとしている場合があります。
ではどのような療育をしていけばいいのかをご説明いたします。
1. 薬物療法
薬剤を用いて治療を行なう
2.環境調整
家族や周囲の人と協力して過ごしやすい環境を作る
3.ソーシャルスキルトレーニング
生活の中で起こる特定の状況を再現し、実践することで今後の生活場面での対応方法を学ぶ
4. 運動療育
筋力や運動能力を上げることで姿勢を保てる筋肉を伸ばしたり、覚醒状態を上げたりする
「2.環境調整」について詳しくご説明いたします。
- 興奮状態になってきた場合は何もない空間に一人で落ち着けるような空間を作りましょう。
- 興味があるおもちゃをカーテンで見えないようにすることで注意を持続できるようになります。
- 授業では前の座席にするなど集中すべき場所作りも非常に大切です。
続いて「4.運動療育」を詳しく説明します。
運動療育では柳沢運動プログラムの中から特に有効な種目を抜粋してご紹介いたします。
クマさん歩き
運動の内容・注意すべきところ
- ハイハイの姿勢からおしりを上げます。
- 手は必ず広げます。
- 顔を上げて前に向けます。
養われる力
- 体をどう動かせばいいかを頭の中で判断する力である運動企画能力が身に付きます。
- 上半身の筋肉(背中・お腹)の向上が見込まれるため、姿勢を保つための体力や筋力が鍛えられます。
方向ジャンプゲーム
運動の内容・注意すべきところ
- 前・後ろの指示をする人と、ジャンプする人に分かれます。
- 前・後ろのジャンプが指示通りできるお子さんには右と左の指示も追加しましょう。
- 連続で指示を伝えて、お子さんに覚えて飛んでもらいましょう。
養われるカ
- 止まる、体を動かす二種類の運動により、メリハリが付きます。
- 指示を聞き覚える必要があるため、脳の体操にも繋がります。
- 勉強や静かな活動の前に行なうことで覚醒状態の向上に繋がり、その後の活動により集中しやすくなります。
今回はじっとしていられないお子さんへの支援について説明させていただきました。
こうしたお子さんの行動の背景には何があるのかを考え、どのような療育を行なうのかを決めることはとても重要です。
お子さん達が自分らしく生きていける手助けができるよう、今後も作業療法士のコラムにて情報をお伝えしていきます。日々の療育にお役立ていただけると幸いです。
柳沢運動プログラムの効果
教室で採用している運動遊び
『柳沢運動プログラム』は、
頭からお尻、そして手や足の先まで
全身を余すところなく使った動きで構成されています🤸
たとえ小さな成功でも、
運動を通して経験した確実な進歩は
「自己肯定感」の獲得につながります。
「柳沢運動プログラム」は、
運動の発達を促すだけでなく、
お子さんの「自己肯定感」を高めることにつながる
運動遊びなのです!
今回のお話の、さらに詳しい解説や
柳沢運動プログラムについては
こちらの画像からもご覧いただけます🤗
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