脳のひろば 2024年6月号

近年のお子さん達の遊びの傾向

 

こんにちは。

こどもプラス川越 新河岸教室です😉☔

インターネットは私達の生活を便利にしてくれる反面、お子さん達の遊びの傾向を変化させ、近年お子さんのネット依存やゲーム障がいが社会問題となっています。

例えば外あそび推進の会によると、1981年に2時間11分であった小学校高学年の外あそびの時間は35年間で30%以上低下し、2016年には1時間12分となっています。それに加えて内閣府の10歳以上の小学生が1日のうちにインターネットを使用する時間は増加しており、平均すると3時間34分です🎮 つまりお子さん達の遊びが外で体を動かすことよりも、インターネットやゲームを使った遊びへと変化しているといえます。

 


 

 

インターネット・ゲームの使いすぎが脳に及ぼす影響について

 

それでは、インターネットやゲームの使いすぎは、お子さんの脳にどのような影響を与えるのでしょうか💻

 

最も影響を受けるのは、脳の前頭前野です。前頭前野にはドーパミンの受容体があり、おいしいものを食べた満足感や、褒められた達成感はドーパミンによって前頭前野に伝わります。この一連の働きが「報酬系」です。インターネットやゲームによって大量に放出されたドーパミンは報酬系を活性化し幸せな気持ちになるため、ネットやゲームが習慣化していくことは想像できると思います。ただしそれだけではなく、ドーパミンが大量に増え過ぎた脳内では、前頭前野がドーパミンを受け取りにくくなることやドーパミンの効果が低下することも分かっているのです。つまりインターネットやゲームの使いすぎは、前頭前野の機能を低下させてしまいます。

 


 

インターネット・ゲームと発達障がいの関係性

 

実際に、インターネットやゲームを使用している最中に前頭前野の活動が低下を示すという研究結果があります。ゲームの時間が長くなれば、前頭前野が活動しない時間も長くなるため、発達途中にあるお子さんの脳にとって、よいこととは言えません。

 

特に前頭前野は「報酬系」だけではなく集中力や抑制力、やる気、気持ちのコントロールなど様々な働きを持っています。前頭前野の機能低下は満足感や達成感を得られにくい状況だけでなく、ネットやゲームへの欲求がコントロールできない状態へと繋がる可能性があるのです。結果として、インターネットやゲーム以外の事柄へのやる気や集中力を低下させ、学業や日常生活に支障をきたすことがあります。

 

また、ネット・ゲーム依存は注意欠如・多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム障(ASD)などの発達障がいを伴っているケースが少なくありません。発達障がいがあるとゲームに依存しやすいと報告した研究結果もあり注意が必要です。

 


 

インターネット・ゲームの使いすぎを予防する方法

 

インターネットやゲームの使いすぎを予防するために、まずはネットやゲームを使用する際のルールについてお子さんと一緒に話し合ってみてください。ルールは保護者が決めて押しつけるものではなく、お子さんの自律性を育むためにも一緒に話し合うことが大切です。お子さんによっては、実生活で友人関係を築くことが苦手であり、インターネット上にある空間が唯一の交流場所になっている可能性もあります。そのため、無理やりインターネットやゲームを制限することはよくありません。ネットとゲーム以外のものでお子さんが満足感や達成感を得られるような方法を見つけ、気づいたら自然に使用時間も減っているというくらいが現実的な目標だと言えます。

 


 

●柳沢運動プログラムで期待できる効果

 

お家で過ごす時間や療育時間の中で、運動遊びを取り入れてみてください。特におすすめなのは「だるまさんが転んだ」のように動きと静止を含んだ運動遊びです。
「動」と「静」を交互に繰り返すことで前頭前野が活性化し、集中力や抑制力が養われます。結果として気持ちや欲求をコントロールする力も身についていくのです。

 

柳沢運動プログラムの開発者である栁澤秋孝教授は脳活動を研究し、幼児期の「運動遊び」が前頭前野に好影響をもたらすことを実証しています。また、同プログラムには「魔法で変身ジャンプ」のように動きと静止を利用した運動が満載です。「動」と「静」を含んだ運動遊びを取り入れることで、お子さんの脳だけでなく体もしっかり鍛えていきましょう。

 

 


 

柳沢運動プログラムの効果

 

 

教室で採用している運動遊び

『柳沢運動プログラム』は、

頭からお尻、そして手や足の先まで

全身を余すところなく使った動きで構成されています🤸

 

たとえ小さな成功でも、

運動を通して経験した確実な進歩は

「自己肯定感」の獲得につながります。

「柳沢運動プログラム」は、

運動の発達を促すだけでなく、

お子さんの「自己肯定感」を高めることにつながる

運動遊びなのです!

 

 

 

 

 

今回のお話の、さらに詳しい解説や

柳沢運動プログラムについては

こちらの画像からもご覧いただけます🤗

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