脳のひろば 2023年1月号

~上肢の発達を促そう!~

 

 

 

 

こんにちは🐰

こどもプラス新河岸教室です!

 

今回の記事では、「上肢機能の発達」について

解説したいと思います。

 

 

 

 

上肢(じょうし)」「下肢(かし)」という言葉は、

普段はほとんど使うことがないかもしれませんが、

医療の世界ではよく用いられます👨‍⚕️

 

「上肢」とは、医療専門用語で

手・指~肘~肩を含む部分」を、

「下肢」は、「股関節から足先まで」をさします。

 

 

 

 

 


肩から手指までの発達

 

 

生まれたての赤ちゃんは身体の動きも未発達で、

大きな動きや力を要する動き、複雑な動きは

できません🤱

 

その後、指をしゃぶったり、手指を使って

おもちゃで遊んだりするのはもちろんですが、

その他にも、パラシュート反射

(お座りの状態で身体が

倒れそうになると上肢で支える)や、

ハイハイなどもできるようになってきます。

 

 

発達段階として重要な、「上肢で身体を支える

という動作を行うことで、筋力強化のみならず、

呼吸機能にも非常に良い影響があるとされています✨

 

 

「腕で体重を支える」という機会が増えると、

骨折しにくい強い骨がつくられたり、

転んだ時、咄嗟に手を前につけるようになって

いきます!🤚

 

 

 

 


発達障害児と定型発達児の

上肢運動を比較した実験

 

 

ここで、2016年の学会で発表された

「青年期発達障害児と青年期定型発達児における

上肢運動機能の比較」という研究を紹介します。

 

 

青年期発達障害児と青年期定型発達児

それぞれ18名に対し、様々な上肢機能テスト

を行ったところ、発達障害児が有意に

低かったというものです。

 

この研究から、発達障害児では定型発達児に

比べ、上肢の協調運動の困難さと、

微細運動での手先の不器用さがある可能性が

示唆されました🤔

 

発達障害がある場合、脳から上肢までの

神経の伝達が上手くいかないケースがある

ことがわかります。

 

 

 

 

しかし…

昨今の生活は、上肢を使った動作がどんどん減って

しまっています。

 

近年住宅事情が大きく変化したことが関係し、

ドアノブ・水道の栓・トイレのレバーなど

「手首をひねるといった生活動作が

ここ10~20年でかなり減ってしまいました

 

 

 

 

 


上肢もたくさん使う 

柳沢運動プログラム

 

 

教室で取り入れている「柳沢運動プログラム」は、

松本短期大学の柳沢秋孝教授が、「子どもたちに

体を動かすことを好きになってほしい

という思いから開発された運動遊びです☝️

 

このプログラムの基本になっているのは、

 

「体を支える(支持運動)」

「跳ぶ(跳躍運動)」

「ぶら下がる(懸垂運動)」

 

の3つの運動です。

特に「体を支える」「ぶら下がる」の2つは

上肢をたくさん使う運動ですね!

 

 

発達段階に合わせ、遊びの中でこれらの運動に楽しく

取り組むことで、基本的な力が身についていきます🏃‍♂️🏃‍♀️

 

お子さんにとっては体を動かすシンプルな遊びに

感じても、脳には様々な刺激が入っているのです🧠⚡

 

 

 

 

さらに詳しい解説や、柳沢プログラムの内容などは、

下の画像もぜひご覧くださいね🤗

 

 画像👈