~上肢の発達を促そう!~
こんにちは🐰
こどもプラス新河岸教室です!
今回の記事では、「上肢機能の発達」について
解説したいと思います。
「上肢(じょうし)」「下肢(かし)」という言葉は、
普段はほとんど使うことがないかもしれませんが、
医療の世界ではよく用いられます👨⚕️
「上肢」とは、医療専門用語で
「手・指~肘~肩を含む部分」を、
「下肢」は、「股関節から足先まで」をさします。
肩から手指までの発達
生まれたての赤ちゃんは身体の動きも未発達で、
大きな動きや力を要する動き、複雑な動きは
できません🤱
その後、指をしゃぶったり、手指を使って
おもちゃで遊んだりするのはもちろんですが、
その他にも、「パラシュート反射」
(お座りの状態で身体が
倒れそうになると上肢で支える)や、
ハイハイなどもできるようになってきます。
発達段階として重要な、「上肢で身体を支える」
という動作を行うことで、筋力強化のみならず、
呼吸機能にも非常に良い影響があるとされています✨
「腕で体重を支える」という機会が増えると、
骨折しにくい強い骨がつくられたり、
転んだ時、咄嗟に手を前につけるようになって
いきます!🤚
発達障害児と定型発達児の
上肢運動を比較した実験
ここで、2016年の学会で発表された
「青年期発達障害児と青年期定型発達児における
上肢運動機能の比較」という研究を紹介します。
青年期発達障害児と青年期定型発達児
それぞれ18名に対し、様々な上肢機能テスト
を行ったところ、発達障害児が有意に
低かったというものです。
この研究から、発達障害児では定型発達児に
比べ、上肢の協調運動の困難さと、
微細運動での手先の不器用さがある可能性が
示唆されました🤔
発達障害がある場合、脳から上肢までの
神経の伝達が上手くいかないケースがある
ことがわかります。
しかし…
昨今の生活は、上肢を使った動作がどんどん減って
しまっています。
近年住宅事情が大きく変化したことが関係し、
ドアノブ・水道の栓・トイレのレバーなど
「手首をひねる」といった生活動作が
ここ10~20年でかなり減ってしまいました
上肢もたくさん使う
柳沢運動プログラム
教室で取り入れている「柳沢運動プログラム」は、
松本短期大学の柳沢秋孝教授が、「子どもたちに
体を動かすことを好きになってほしい」
という思いから開発された運動遊びです☝️
このプログラムの基本になっているのは、
「体を支える(支持運動)」
「跳ぶ(跳躍運動)」
「ぶら下がる(懸垂運動)」
の3つの運動です。
特に「体を支える」「ぶら下がる」の2つは
上肢をたくさん使う運動ですね!
発達段階に合わせ、遊びの中でこれらの運動に楽しく
取り組むことで、基本的な力が身についていきます🏃♂️🏃♀️
お子さんにとっては体を動かすシンプルな遊びに
感じても、脳には様々な刺激が入っているのです🧠⚡
さらに詳しい解説や、柳沢プログラムの内容などは、
下の画像もぜひご覧くださいね🤗
画像👈